何時も思うこと。今日思うこと。

日常の「思い」を文字にして残します

日常の「思い」を文字にして残します

駅前にあってもいいな。こんな機能

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 Swedenの地方の街の話ですが(街の名前を失念した)、この街は高齢者が多くて、福祉が充実してる国とは言え、本当に街の人口の半分近くが高齢者という現実。で、この町をその高齢者の方々が住みやすい街にしようと市民が考え始めた。

 高齢者は健康の部分で不安だから、病院へよく行く。しかし、自分は何処が悪くて病気なのか(あるいは病気じゃ無いかも知れない)を知りたくて病院へ行く。それは「眠れない」とか「足が痛い」とか「動悸がする」とか「食欲があまりない」等の自覚症状から病院へ行こうというのですが、どの病院へ行ったら良いのかこれがわからないので、取りあえず大きな病院へ行く。

 寒い中、バス停でバスを待つのはお年寄りには苦痛だ。そこで、バスが最寄りのバス停に近づくと自宅の電話や携帯に「バスが来るよ」と連絡が入るシステムが考えられていた。

 

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 他に、大きな病院へ行くのに自宅の近所のバス停から、一度街の中心部まで出て行き、そこで病院行きのバスに乗り換える。やっとの事で病院について診察してもらうと、どうもお年寄りが思っていた病気ではなく、痴愚病気のようだと言われる。で、違う他の専門病院を紹介され、再びバスで中心部まで戻り再びバスを乗り換え病院に行く。

 こうしたことが日常的に行われていたので、介護関係者、病院関係者、交通関係者等が集まり「高齢者向けの通院システム」を考えた。結果はこうだ。

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 先ず、バスターミナルに隣接した場所に「事前受診センター」を作る。ここには、当番制で医師が常駐し、訪れる高齢者を診断する。ただ、問診をして、簡単な所見を出すだけ。そうして、その所見を基に適切な病院と医師をデータベースから見つけ、受診予約をその場所から取る。

高齢者はその予約表を持ってバスターミナルに戻ると、そこには街の主な総合病院を巡回する無料のバスが走っている。高齢者はそのバスに乗り、予約された病院まで行き、予約通りに受診する。

つまりこうだ。高齢者は自宅付近のバス停からバスに乗り、中心部のバスターミナルまで来る。バスターミナルに隣接して小さなプレ受診施設を作り、そこで高齢者の健康をチェックして適切な病院を決めて受診を予約し、市内の主だった病院を巡回するバスに乗って高齢者は目的の病院に行き受診する。介添えが必要ならバスターミナルからスタッフが同行する。

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 こうした計画が出来ると、施設にはお金を掛けずに、交通機関との調整、医療機関と行政の調整などを専門のスタッフが行う。

 福井でも駅前の再開発施設にこのような一角を作り、コミュニティバスのハブステーションとプレ受信施設を作り市内の主だった大きな総合病院を結ぶコミュニティバスを運行し高度な福祉施策を行ってはどうでしょうか。